健康保険証廃止 病院側・患者側それぞれのメリット
ファイナンシャルプランナーになる前は
病院で受付業務をしていました。
「毎月の診察代って結構かかるのよね」
という患者さんの世間話をきっかけに
健康とお金について考えるようになり
ファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。
そんなこともあり、今回の保険証廃止のニュースはかなり気になりました。
保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する
病院側のメリットは、圧倒的に
受付業務の簡素化であることが想像できます。
今迄は、転職等で保険証の変更があった場合、
番号などを確認して、受付で変更入力するしかありませんでした。
マイナンバーカードが保険証として使えるようになると
保険証の変更があった場合も受付で変更入力をする必要はありません。
事務作業が減るメリットは患者側にもあります。
入院などで医療費が多くかかった場合に
自己負担額を所得に応じた限度額までに抑える
「高額療養費制度」があります。
日本の医療制度の特徴の一つと言われています。
この制度を利用する際には
「限度額適用認定証」を事前に申請し、
受付へ提出する必要があります。
マイナンバーカードを保険証代わりに使用すると
限度額適用認定についての情報提供の
「同意」を受付時にするだけで
「限度額適用認定証」を提出した扱いになり、
受付にて支払う医療費は限度額内に抑えられます。
その他にもe-Taxと連携することによって
医療費控除の確定申告が簡単になるといったメリットがあります。
また、患者側が同意すれば処方されたお薬の情報や
健康診断の結果などを医師側が見ることもでき
適切な診断への架け橋となります。
運転免許証もマイナンバーカードへまとめるといった話も出ています。
なんでもかんでも一枚にまとめるのは不安・・といった意見も散見しますが、
2024年秋には保険証廃止の方向に動いていますので
まずは、メリットに目を向けていきましょう。
そして、身近な高齢者の方が
新しい制度に乗り遅れることのないように
ちょっと気にしてあげるのもいいかもしれません。
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